2022年4月25日月曜日

[保育士日記 21] 公文式「3歳までに1万冊の読み聞かせ」

 先日、「我が家はこうして読解力をつけました」という本を読みました。

公文式で4人の子どもを全て東大に入れたお母さんが書いた本。もちろん「子どもをただ公文に通わせるだけ」ではありません。家庭でのお母さんの努力には驚愕させられました。

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公文では「3歳までに1万冊の読み聞かせ」が推奨されているとか。つまり、1日に15冊。。
年齢的に文字数がかなり限られている絵本になるので、できないことはないレベルですが、これを毎日根気強く続けることができる家庭がいったいどのくらいあることやら。。(私は挫折しそう。。)
しかしながら、子どもの能力開発には、遺伝よりも環境?と思わせられる本でした。ちなみに作者のお母さんは津田塾大出身で、東大出ではありません。そして、何より大切なことは、子どもが「楽しんで」できるようにすること。「やりなさい」という押しつけられて「やらされている」感がでてしまうと効果薄くなり、そこがまた難しいところ。

こんな本を読んだ後は、保育施設で保育士さんたちとただのんびり遊んでいるだけの幼児をみていると、「これでいいのだろうか?」などと思われてきたりもして、先日は(珍しく?)自由時間には本棚の前に陣取って、こちらに来た子には個別にも読み聞かせを頑張ってみました。しかし、読み聞かされるという「習慣」がない子どもたちの興味の限度は、せいぜい5~6冊程度?かな。

保育士として、子どもの幸せと能力を最大限に引き出すにはどうすべきか、なかなか難しい課題です。

2022年4月23日土曜日

[保育士日記 20] 落ち着いた5カ月の赤ちゃんTくん

初めて会う、5カ月の赤ちゃん、T君。

美しい男の子。まつげが長いのは最近の多くの子と同じ(都内的な傾向なのか、地方でも同じなのか?)じーと見つめ返してくるしっかりとした瞳は、無垢というより、既にいろいろなことを理解していそうな印象。他の保育士さんは「目力があるね」とのコメント。

5ヵ月って、これが普通。。? でも時折3カ月や4ヵ月でも同様の印象を受ける赤ちゃんを見かける。おしゃべりはできないけど、表情を見ると既にかなり状況判断していることが分かるような赤ちゃんたち。

T君はミルクを飲むときは、保育士が支えているとはいえ、自分で哺乳瓶をつかんで、口に入れたり離したり。

大人びたクールな印象のT君も、カートからおろしてあげようとしている時は、本当にうれしそうで表情が緩む。 

彼は泣くこともなく、お迎えがくるまで始終落ち着いて過ごしていました。

2022年4月7日木曜日

[保育士日記 19] 1歳児の女の子との出会い ~頭に天使の鐘の音が??

お昼休みから戻ると、お部屋に初めて出会う1歳半ほどのかわいい女の子がいました。

無垢な表情で私を見つけると、こちらに向かってゆっくり歩いてきて、手を差し伸べてくる。 その時私の頭の中では、漫画のように、天使の鐘の音がリンゴンカンコンと鳴り響き、一時思考停止。。無意識に差し出される手を握り、彼女に導かれていく。(そこで、「先生はこっち手伝って」、とほかの先生に遮られる。。その日は赤ちゃん担当だったので。。)

多くの乳幼児に出会う機会があっても、こういうことはかなり稀ではありますが、3歳以下の子供に限ってこれまでも数回ありました。見つめられて近づかれると、天使に会ったような、突然異次元に連れていかれるような感覚。大人になってからの一目ぼれ、もこんな感じ?

乳幼児は神秘的です。


2022年4月5日火曜日

[保育士日記 18]  4歳の女の子の葛藤

いつも会う、4歳の美人のMちゃん。アンパンマンには興味がなく、ディズニーのプリンセス系が大好きな女子力高めの女の子。

ある日、常勤の先生が個人所有の絵本を何冊か持ってきてくれました。その中にはMちゃんの大好きなプリンセス系の絵本もいくつか。置いてある場所からMちゃんが勝手に持っていこうとすると、所有者の先生が「一言言ってからにして」とのコメント。

その時一緒にいた私からも、「これは先生の個人の所有物だから、使うときには先生に一言いってね」と言うとと、ちょっといらだって「いや!」との返事。そしてその時は絵本を見ようとしませんでした。

午後になってMちゃんが「これ貸してください」と先生に言っているのが聞こえました。そして5分後くらいに私のところにきて「さっき貸してくださいって、ちゃんと言えたよ。」と報告に来てくれました。

そっか。あの時言えなかったことがずっと心残りだったんだね。言うべきだと分かっているけど言えない。4歳児にもすでにそんな心の葛藤があるようです。

以前は怒ると感情が爆発して、コントロールが難しそうだったMちゃん、最近は、そういう風景も見られず、感情コントロールが上手になったようです。




[保育士日記 38] インターナショナル・スクール ~ 「生きる力」?

都内の某インターナショナル・スクールの幼児部に参加する機会がありました。 ここは、以前ご縁があった外国人が多いスクールとは違い、生徒は日本人のみ(若干アジア系外国人が含まれる)。メインの先生は外国人で教室内は全て英語、というタイプで、「英語学校」という表現がより適切かもしれません...