今年に入ってから、頑張ってルース・ベネディクトの「菊と刀」を読んでいます。戦時中の日本を外国人目線で客観的に観察・分析されています。大変勉強になり面白い本なのですが、翻訳本なのもあってスラスラ読める本ではなく、少しずつ延々と読んでいます。。。(今年中にはなんとか終わりたい。。)
後半部の12章に「子どもは学ぶ」という章があり、戦時中の日本の子育ての様子が綴られています。保育士としてはこれが大変興味深い内容となっています。
昔は日本ではトイトレが生後3,4か月からなされてきたそうで。「幼児が生後3ヵ月から4か月になると、母親は下もしつけをはじめる。幼児の要求を見越して屋外で幼児の体を腕で支え、通常低く単調に口笛を吹きながら、幼児が用を足すのを待つのである。」 。。現代の保育士で、生後3、4か月でトイトレを始めようと考える人が何人いるでしょうか? 便利な紙おむつがある今、親もしばらくはオムツのほうが楽でしょうしね。
「帯で背負う日本のやり方は」「自分を背負うものの背中に子猫のようにしがみつく術を学ぶ」というのも、今まで考えたこともなかったので、とても興味深く感じました。
また日本では6歳くらいまでは特権階級で甘やかされて育つのが通常だったそうで(そしてその期間があったことが、ソーシャルプレッシャーが大変大きい日本においての後の人生にも大きく影響する)、自分の保育の考え方についても考えさせられました。自分で着替えができる2歳児が、自分でやるのが面倒だから「できない~」と言って保育士にやってもらいたがる場合は、余裕があるときは甘えさせてやってあげたほうが良いのだろうか?? 等。
保育士の皆様には、12章だけでも是非読んでいただきたい内容です。
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